概要
建築計画のスタディのときにRhinocerosとGrasshopperを利用し平面プラン検討を行いながら、延床面積、容積率、建ぺい率、用途別面積がチェックできるツールです。
また**「Revit自動モデリングツール」**と併用することで、シングルラインプランから自動的にBIMモデルを作成することもできます。
必要知識
「Rhinoの基礎レベル」「Grasshopperの基礎レベル」
ツールの構成
Rhinocerros6で作成してます。
平面ゾーニング検討ツールで使用するレイヤーとグループ化されたドアが記載されたファイルです。(単位mm)
平面ゾーニング検討ツールで使用するレイヤーとグループ化されたドアが記載されたファイルです。(単位mm)
平面ゾーニング検討ツールの各面積を算定するGrasshopperファイルです。
平面ゾーニング検討ツールの各面積を算定するGrasshopperファイルです。
平面ゾーニング検討ツールを利用したサンプルモデルです。(単位mm)
平面ゾーニング検討ツールを利用したサンプルモデルです。(単位mm)
操作手順
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インプットについて(敷地、建物等基準アウトラインの作成)[Rhino]
※注意:以下の作業は面積算定するため閉じたPolylineで作成してください。
- 敷地のアウトラインを**「1_01_敷地」**のレイヤーにPolylineで作成します。
- 延床面積は各階面積算定のアウトラインを**「1_02_延床面積算定」**のレイヤーに作成します。不算入部分がある場合(吹抜け等)は「**1_03_延床面積不算入」**に作成します。
- Grasshopper内の**「指定容積率」と「指定建ぺい率」**に数値を入力します。[Grasshopper]
- 容積率算定で容積不算入部分があれば、**「1_04_容積率不算入」**のレイヤーに作成します。
- 建築面積は投影アウトラインを**「1_05_建築面積算定」のレイヤーに作成します。不算入部分がある場合は「1_06_建築面積不算入」**のレイヤーに作成します。
- 用途別面積を算定する場合は**「1_11_用途1」、「1_12_用途2」、「1_13_用途3」**各レイヤーにそれぞれ算定のアウトラインを作成してください。
- 用途別面積を追加する場合はレイヤーを追加し、合わせて用途毎のコンポーネントセットを複製し[Pipeline]のレイヤー名を対象のレイヤー名に合わせてください。
- Polylineを編集する場合はPolylineの制御点で変更させるか、新規Polylineでアウトラインを作成してください。

平面ゾーニング検討ツール 単線図イメージ
![3.指定容積率、指定建ぺい率をテキスト入力します。[Grasshopper]](https://s3-us-west-2.amazonaws.com/secure.notion-static.com/3d5e329b-2562-414d-b290-1cf27bff6628/input_gh.png)
3.指定容積率、指定建ぺい率をテキスト入力します。[Grasshopper]
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アウトプットについて(延床面積、建ぺい率、容積率、用途別面積の表示)[Grasshopper]
- 各レイヤーに対象の範囲を作成すると、そのアウトラインの範囲から面積を算出し、各面積を表示します。
- 対象面積は延床面積、容積率対象面積、建築面積、用途別面積です。
- 容積率ならびに建ぺい率は、敷地面積・指定容積率・指定建ぺい率を入力することで建築可能面積が表示され、計画面積との比較の結果が表示されます。
- Rhinoceros側では、[Grasshopper]ツールパレットで各面積が確認できます。

1.平面ゾーニング検討ツール Grasshopper 表示画面
![4.Rhinoceros側では、[Grasshopper]ツールパレットで各面積が確認できます。](https://s3-us-west-2.amazonaws.com/secure.notion-static.com/3880f5c4-a73c-48bd-9e92-d5dcb380b691/view2.png)
4.Rhinoceros側では、[Grasshopper]ツールパレットで各面積が確認できます。
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Revitモデル自動作成ツール用の単線図作成(必要な人のみ)
- **「Revit自動モデリングツール」**用に下記レイヤに分類しPolylineで作図します。
- 単線ラインが壁や床などのオブジェクトを作成する基本線となります。
- ドアは片開き(W800)、親子ドア(W1200)、両開きドア(W1600)の3種類を配置してください。
- 窓は単線での長さが窓の幅となります。
- 床、屋根のラインは一筆書きで閉じたPolylineとなるよう作図してください。
- 各フロアごとに座標を合わせてDWGファイルで書き出し、Revit側に読み込みます。[ファイル]→[原点を設定してエクスポート]

Revitモデル自動作成ツール用単線図イメージ

3.ドア作成

4.窓作成
インプット
平面ゾーニング検討用レイヤー
- 1_01_敷地
- 1_02_延床面積算定
- 1_03_延床面積不算入
- 1_04_容積率不算入
- 1_05_建築面積算定
- 1_06_建築面積不算入
- 1_11_用途1
- 1_12_用途2
- 1_13_用途3

Revit モデル自動作成ツール用レイヤー
- 2_01_wall_ext : 外壁ライン
- 2_02_wall_int : 内壁ライン
- 2_03_door : ドア
- 2_04_window : 窓
- 2_05_floor : 床
- 2_06_floor_split : 床切り欠き範囲
- 2_07_roof : 屋根

[Pipeline]